「Amazon」と聴くとあなたは何を思い浮かべますか?

南アメリカ大陸の広大な森林でしょうか?
それともコーラから芝刈り機まで買える EC サイトでしょうか?

私を含め多くの IT エンジニアは AWS を思い浮かべるでしょう。
そう、世界最大級の EC サイトの別の側面です。

What’s AWS?

AWS とは世界で最も使われているクラウドプラットフォームです。
クラウドプラットフォームとは計算とデータ保存、通信のアウトソーシングです。

普段ソフトウェアを開発する機会がない方にはちょっと想像し難いかもしれませんが、あなたが普段 PC やスマートフォンで見聞きしている文字も画像も動画も音声も全ては数値です。
数値なので足したり引いたり掛けたり割ったりすることができます。

コンピューターやスマートフォンで行える全てのことは数値を計算し保存し送ったり受け取ったりすることで成り立っています。
この話は長くなるので別の機会にご紹介しますが、ともかく 21 世紀現在は膨大な数値がデータとして光ファイバーや電波に乗って世界中を飛び交っています。

そんな世界中の膨大なデータの何割かを保管し計算しているのが AWS です。

What’s “AWS re:Invent”?

“AWS re:Invent”は年に 1 回開催されている AWS のカンファレンスです。
2020 年の暮れにもオンラインで開催されました。
しかし 2019 年まではオフラインで開催されていました。
今後はオンライン開催が主体となっていくのかもしれません。

私は幸運にも、現時点で最後のオフライン開催となった AWS re:Invent 2019 に参加させていただく機会がありました。
少し時間が経ってしまいましたが COVID-19 以前の記録として残しておきます。

re:Invent 2019 には私のような AWS を使っている IT エンジニアが世界中から約 65,000 名参加したようです。
毎年ラスベガスで開催されており、2019 年は 12/2 から 12/6 にかけて行われました。
ラスベガスの複数のカンファレンスホールが貸し切られて AWS 一色に染まる様子は圧巻です。

Main Entrance Hall

Main Entrance Hall

そのコンテンツはもちろん全てが AWS に関連するセミナーやワークショップで、期間中に計 3,000 回開催されたようです。
AWS の新サービスや既存サービスのアップデートが紹介されるセミナーはやはり人気があります。
AWS の担当者や場合によっては開発者自身が、新しいサービスや更新された機能について、數十分〜1 時間以上に渡って解説してくれる機会は re:Invent ならではです。

とはいってもそのような発表に熱狂するのは私たち IT エンジニアばかりで、専ら IT サービスを使う立場の方には何が変わったのかなかなか伝わりづらいかもしれません。

なかなか説明が難しいのですが、車が好きな方であればこれまで 5 速 MT だった車種が次期モデルからは 6 速 MT になるとか、楽器を演奏される方であればモデルチェンジでこれまでより 1 オクターブ多い音域が出るとか、きっとそういう状況です。

新サービスや大きな機能変更はただ発表されるだけではなく、関連してそれらを実際に手を動かして学ぶワークショップも多数開催されます。

A Typical Workshop

A Typical Workshop

The Product Handed Out

The Product Handed Out

これは実によく考えられたカンファレンスのプログラムだと思います。

ワークショップも AWS の担当者が數十分から 1〜2 時間に渡って説明してくれます。
さらに参加者は自らの PC を使って、AWS 上で新サービスや機能を使ったアプリケーションの開発や構築を体験することができます。

私はこのワークショップに連日参加しました。
セミナーは後日多くが動画アーカイブとして公開されますが、ワークショップで手を動かす体験は他では得難いと考えたためです。

また、新しいものが発表されるだけではなく、AWS を初めて使う方に向けたセミナーやワークショップ、それからオンラインラーニングの場も提供されます。

An E-learning Room

An E-learning Room

オンラインラーニングはサードパーティによって普段から提供されているものですが、re:Invent 会場で受講すると複数控えている担当者に質問できる利点はあります。
そのほか、朝昼提供される食事やミュージシャンによるイベントなどは良い息抜きとなります。 写真をいくつか掲載します。

Breakfast Area

Breakfast Area

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また私たちが集まれるようになるとき、re:Invent はきっと新たな姿を見せてくれると楽しみにしています。